2011年9月21日水曜日

三宅島大学開校

おひさしぶりです。あしたばん編集部の大西です。

19日の三宅島大学開校式にあわせ、再び三宅島にわたってきました。

18日の朝に到着。わたしは開校記念式典で行うハンドベル演奏の演奏隊のため
午前•午後とハンドベル練習。

その後会場の阿古船客待合所に移動し、三宅島大学ロゴを地面に貼付けたりと
開校式準備を行いました。
おそろいの三宅島大学ワッペンをつけて、三宅島大学(アンオフィシャル)Tシャツを着てロゴカッティングシートを貼っていると
「三宅島大学生」の一体感がでてきます。
うん、楽しみ!


そして当日。

開校記念式典は、海をバックにしていて、自然とともにある「三宅島大学」らしいセッティングです。




お天気が心配されましたが、見事に快晴。真っ青な海と空がとても気持ちがよいです。
この日にあわせて制作された、三宅島大学校旗もおおきくなびいています。
ワークショップが行われ、三宅島のみなさんとともにつくられた校旗。初お披露目です。



一人で式典中校旗を掲げ続けた橋本匠くん。お疲れさま!


受付開始時間になると、続々と人が集まってきてくださいました。



島民のみなさんをはじめ、観光でいらっしゃっている方も。
なんとこの日だけで120人を越える学生登録がありました!
一気に総合大学規模ですね。


この日配ったパンフレットに、『あしたばん』12号もはさんであります。
読んでいただけたでしょうか?

式典の様子は、長くなってきてしまったので、次の記事で詳細を書きます。
ハンドベルは無事演奏できたのでしょうか!?笑 お楽しみに〜^^

さて、今日は台風接近中のため三宅島大学の予定されていた授業は初の休講です。
明日からはまた開講しますので、三宅島大学オフィシャルホームページにて講座をチェックしてくださいね。
郷土資料館では「あしたばん」編集部も公開しています!


それでは!

2011年9月14日水曜日

あしたばん Tシャツプロジェクト

「三宅島大学」は、いよいよ19日(月・祝)に開校です。
オフィシャルサイトもオープン → http://www.miyakejima-university.jp/

『あしたばん』は、「三宅島大学」プロジェクトの進捗などを伝えるかわら版として発行をつづけていきますが、同時に、さまざまなかたちでコミュニケーションデザインについて考えるための〈ブランド〉として位置づけていくことになります。「三宅島大学」プロジェクトへの帰属意識を高めたり、仲間としての一体感を醸成したり、さまざまな方法を試してみたいと思います。

そのひとつが、Tシャツプロジェクトです。いわゆる「お揃い」は、なんとなく内輪だけで盛り上がっている感じもあるのですが、単純ながらも仲間意識を持つのに役立ちます。もちろん、記念にもなります。現在、何種類か試作しています(いずれも枚数限定)。

『あしたばん』ロゴTシャツ[限定品]
  • アイビーグリーン×ホワイト
  • ディープブルー×ホワイト
  • ダークブラウン×ホワイト

三宅島大学Tシャツ(アンオフィシャル)[限定品]

  • ホワイト×ダークグリーン
  • ホワイト×ダークブラウン
  • サンドカーキ×ダークブラウン
  • グレー×ブラック(画像なし)
  • ブラック×ブラック(画像なし) 

三宅島大学 キャンプTシャツ(アンオフィシャル)[限定品]
  • ネイビー×イエローグリーン
  • シティグリーン×イエローグリーン

2011年9月1日木曜日

しばしのお別れ。再会への一歩!

8月31日(水)

約一ヶ月の滞在の区切りとなる、かもしれない日。
かもしれない、という風に曖昧になってしまうのは、
今日の東海汽船の定期便は欠航、
飛行機は条件付きでの運航、となっていたからです。
しかも昨日の飛行機は、三宅島上空まで来たのにも関わらず、
視界不良のため着陸せずに東京へ戻ったそうで
最後の最後まで飛ぶか分からない分、すごくドキドキでした。

今日もちゃんと起きられました。皆勤賞!!
実は昨日、一足早い皆勤賞をもらっていたのです。無事に達成できました!!
夏とは思えないような、涼しい朝でした。
今日で最後か〜って思うと、ひとつひとつの作業にも気合いが入る。
慣れてきた作業の流れ。覚えた機械の番号。生地を流すタイミング。
うぐいすパンの巻き方。ツイストの結び方。ジャムパンとクリームパンの成形。
ロールパンとコロネ生地の伸ばし方。メロンパンの詰め方。
カレーパンの両手使い。各調理パンの具。シール貼り。パンの箱詰め。
不器用な私は、どれもこれも慣れるのに時間がかかっていました。
ルミさんに、「もう調理パンは任せられるかな〜って思って来たとこなのに」と最後に言われたときは、なんか嬉しかったです。
ミキさんが余分にパンをとってくれていて、「好きなやつ持っていって〜」と言われたのも嬉しかった。
「もしかしたらまた手伝いに来ることがあるかもしれないしね〜」と笑って言ってくれたのも嬉しかった。
そのときは即戦力になれるように、精一杯がんばります!
最後の配達も終えて、家に帰る。
荷造りもまだ終わってなかったぶん、色々とドタバタしていました。
ミキさんは前々からこの日に予定があり、先にお出かけ。
「帰ってきたら、いたりしてね〜」と笑いながら話して、いってらっしゃいと普段通り見送りました。
その後は、カズさんと昼ご飯。
カルボナーラでした。最終日のお昼ご飯も、やっぱり麺!!
とても美味しかったです!

荷造りも終わったあと、カズさんと空港へ移動!
船ではなく、飛行機に乗るということにワクワク。
東京から三宅島に向けた飛行機は飛んだのですが、着陸するかが問題!
手荷物検査などの手続きを済ませ、
飛行機が着陸する瞬間を見ようと空港ターミナル外へ。
そしたら、小日山さん一家が見送りに来てくれていました!
そして青沼さんも!!
まさか見送りまで来てくれるとは思っていなかったし、2日しか話せなかったミホちゃんも来てくれて、本当に嬉しかったです。
なんと小日山さんからは、かわいいお土産もいただいて、この時点で泣きそうでした笑
ワイワイ話していると、飛行機が見え始めた。
そして、無事に着陸!!
この瞬間、三宅島から東京へ飛行機が飛ぶことが決定。
嬉しさと寂しさ、半分半分でした。
小日山さん一家とカズさんとは、ターミナル入口で別れました。
「また来月!」と言って、笑顔で別れたかったのに、
やっぱり涙目になってしまいました。思い出しただけで、泣いてしまいそうだ。
船での見送りだったら、どうなっていたんだろう。きっと号泣していただろうな〜。
飛行機だと、船とは違って島を出る最後の最後まで見送りをすることはできないけれど、
今回はそれでよかったんだと思いました。
ターミナルに戻ると、すぐさま保安検査場への案内。
青沼さんが待合室に入るまで見送ってくれて、本当に感謝でいっぱいです。
忙しい中、来てくださって嬉しかったです。ありがとうございました!
待合室に入ると、富賀神社大祭の写真がいくつか壁に貼ってありました。
すると、一枚の写真にカズさんがいる!!
これには思わず笑ってしまいました。
なんだか、最後まで見送りされた気分になりました。

待合室から飛行機までは、バスでの移動です。
そしたらなんと、バスの運転手が梶野さん!!本当に驚きました。
降りるときに「またね〜」と手を振って別れました。
飛行機に乗り込むと、私の席は窓側でプロペラがよく見える席!
これ、青沼さんが気にかけてくれたのかな?!って思うくらい、いい配置の席でした。
プロペラの飛行機に乗るのは初めてで、しかも真横にプロペラが見える!ってことで興奮していました。
飛行機が動き出して、滑走路を走り出すとき、梶野さんや空港職員の方々が飛行機に手を振っているのが見えました。
遠目でしか見られなかったけど、感動しました。
飛行機で東京まではあっという間で、本当にすぐ着きました。
1ヶ月の滞在を振り返るには短すぎて、
このときは「船で帰りたかったな〜」と思いました。
島の人が上京するときとか、時間がない人にとってはすごく助かると思いますが。
でも、今回は運良く飛行機が飛んでくれて助かりました。
羽田空港に到着!
荷物を取って、ゲートを出ると、
まず人の多さに身構えてしまいました。久々の都会!
なんだか分からないけど、すぐには空港から出る気がしなくて、
30分ぐらいボーッとしていました。
出発から45分くらいで東京に着いてしまうくらい、三宅島と東京は近い。
さっきまで三宅島にいたなんて、変な感覚でした。
遠いところにいたように感じていたのはなんだろう。
今までの交通手段が飛行機ではなく、船だったからなんだろうなあ。
これぞ船マジック!!
一ヶ月の三宅島滞在で、やり残したことは多いと思います。
ジオスポット制覇できなかったし、
まだ行ったことのない道もたくさんある。
イルカも観ることできなかったし、バードウォッチングもしていない。
でも、『あしたばん』作成を通して、色んな人と関わることができました。
島の情報を得ることにつながったし、取材することもできたし、
得た情報をコンスタントに発信していけたのもよかった。
書いた記事から繋がる人や、発展していく関係、間接的に知られていたり、そこから三宅島大学が知られていったり。
本当に濃い一ヶ月を過ごすことができたと思います。

地域で何かやるということ。新しいことを始めるということ。
私が一ヶ月いたことによって、変化したことはどのくらいのものなのだろう。
本当に微々たるものかもしれない。
ただ、グループじゃなくて、一人で滞在してみてよかったと思う。
それは、住民ベースでのコミュニケーションができたと思うから。
グループとグループの関係ではなく、個人とグループ、個人と個人、の関係。
そりゃあ、個人だとやりづらいこともあるし、不安もあったし、
大人数のほうが安心できる。
でも単身で乗り込んでいって、受け入れられたときの嬉しさは大きかった。
20118月の滞在は終わったけど、またふらっと長期滞在したいな。
これで終わりじゃなくて、むしろプロジェクトはこれから始まっていく。
そう思うと、ゆっくりと焦らずやっていくことって大切。
しっかりと地域に根付いて、発展・成長していく、そんな大学にしていきたいなあ。
やっぱり私の興味・関心はそっちにありそうです。
これからも、どうぞよろしくお願いします!!!

島めぐりと宴会。

8月30日(火)

台風接近のため、予定を繰り上げて島を31日に出ることになりました。
天候の変化はどうしようもできないものだから、しょうがない
今日の天気は、雨が降ったりやんだり。
朝起きて、まず知ったのは、
東海汽船の定期便が八丈島まで行かず、三宅島→御蔵島で折り返すため、
三宅島→東京が朝7:30発になったということ。
これには驚いた。でも、築穴さんたちは「あ〜やっぱりか〜」「むしろ御蔵島に着くだけまだいいよね」という感じでした。
窓から見える海の波が高くなってきたり、雲の流れがとても早かったりと、
じわじわと台風が近づいて来ていることを教えてくれていました。
私は、島と島外をつなぐ交通機関がどんどんと断たれていくことに、
独特の高揚感を感じたりしていました。
仕事後は、金曜日は台風だからということで、彦七さんにご飯を食べに行きました。
親子丼、美味しかった〜!いつもより、つゆだくでした。
その後は、この一ヶ月でお世話になった三宅島の方々に会いに行きたくて、
その日作ったパンと『あしたばん』を片手に島を巡りました。

まずは、ギャラリーカフェカノンへ!
本当は、『あしたばん』11号でカノンを取材させていただいたので、
印刷したものを持って行きたかったのですが間に合わず無念。
本当に、ナツさんにも、シノさんにもすごくお世話になりました。
多くのことを学ばせてもらったし、
同世代の方々が色々な活動しているのにはモチベーションがあがりました。
この三宅島大学を通して、一緒に色々と仕掛けていきたい!
これからも、よろしくお願いします。
いつか穴原パパの星空講座を受けたいなぁ。

次に、伊豆避難施設。
マサナガさんに会いたいな〜と思って、ふらっと寄ってみました。
行ってみると、別の方が当番をしていて、
マサナガさんは夕方からしか来ないということを教えてくれました。
来月また利用すると思うので、その時はよろしくお願いしますということと、
その当番の方が仕事でよく沖縄に行っていたということで、
そのことを少し話したりしました。(名前聞くの忘れてた)
マサナガさんに会えなかったのは残念だったけど、
また来月会えるし!と思い、築穴パンをいくつか置いてお別れしました。

次は、十号で取材させていただいた浅沼さん宅へ。
十号はしばらく前に発行させていただいていたにも関わらず、
随分遅い報告となってしまいましたごめんなさい。
「また今度、みなさんで遊びにきてくださいね」というお言葉をもらえて、すごく嬉しかったです。ありがとうございました!
車に乗ろうとすると、6月リサーチでお世話になったバス運転手の梶野さんを発見!
思わず走って、『あしたばん』を渡しに行きました。
一ヶ月の滞在で一度もお会いしていなかったので、偶然会えて本当によかった。ありがとうございました。

その後、役場に行って『あしたばん』号外③と、十一号を印刷してもらいました。島にいる時間も残り少ないので、五十部ずつ。
この一ヶ月、お世話になった副村長と青沼さんにご挨拶できてよかったです。
週一で役場に通ったのは、いい思い出です。
役場内の色々な方と知り合えたのもよかったなあ。ありがとうございました!
印刷した『あしたばん』を持って、
まずは『ふるさとの湯』、『観光協会』に設置させていただきました。
三宅島フォトコン、みなさん応募しましょう!!

次に、新鼻荘へ。
届けにいったら、女将さんがコーヒーをごちそうしてくれました。
あと、実際に鳥にエサをあげるとこを見ることができました!
「誰でも大丈夫よ〜」と言われたので、
私も実際やってみるときた!!
手に乗って、エサをつついて持っていってくれました!!!!感動!!
鳥の爪って案外痛いんですね。でもそれ以上に感動しました!!
噴火以前、女将さんはあしたばジェラートを錆や三池で販売していたそうで、すごく人気で行列ができるほどだったとか。
また、女将さんと話していて、「あしたばの会」をいうものがあることを知りました。たまに集まって、島の食材を使った料理やおしゃべりをして楽しんでいるそうで、婦人会という感じのものでしょうか。ぜひお会いしてみたい!
ジャック・モイヤー先生が本を出版したときのパーティーをここでしたとか、
神着太鼓の保存会の方々を呼んで、庭でバーベキューをしながら鑑賞したとか、
色々な話をさせていただきました。
また、「三宅島の神社」という本を本棚から見つけました。著者は佐藤源保さん。
この本には、三宅島の神社の位置が細かく描かれていました。明治十八年の地図だそうで。しかもこの本、非売品のようです。
興味あるなら、また来たときにでも見に来ていいわよーと言ってくれたので、
来月行こうかなと思います!西澤さん、興味ありそう!!

次に、民宿つくばに行きました。
サチエさんは夕飯を準備中で、ちょっと忙しいときに来ちゃって申し訳ない。
でも、コーヒーやせんべい、アイスクリームをごちそうしてくれました。嬉しいなあ〜!
これから犬の散歩に行くようだったので、
用件を話して、明日帰る〜という報告をして、
また来るね!と、つくばを後にしました。

帰宅すると、夕ご飯の準備がされ始めていました。
私は、築穴さんたちとおさむおじーだけかと思っていたのに、
その倍の数のお皿が並んでいて、驚きでした。
そしたら、ルミさん一家と、アニさん一家が来るとのこと!
いや〜嬉しい!!総勢12人の宴会となりました。初めて会う人が約半数!笑 
でもすごく楽しかった。
ミキさんのお手製水餃子も、しそ巻きおにぎりも、ノーラ汁も、ルミさんの揚げ物も、浅漬けも、どれもこれも美味しかったです。
宴会は十時半まで続き、記念撮影をして解散〜!
次の日も仕事なのにカズさんすみません。笑
私とミキさんだけ、もう少し飲んでから就寝しました。
築穴さん家は、本当に人が集まる場所だと思う。
こんなにも頻繁に人が来る家ってあるんだなあ。
私が滞在していた期間だけでも、多くの人が泊まりに来るし、
遊びに来るし、お裾分けにくる。
家を通しても築穴さんの人間性、
日頃からの地域とのつながりを実感しながら過ごした一ヶ月でもありました。

島を想う

数週間前、古本市に出かけた。一冊一冊、ゆっくり見ていたわけではないが、ときどき「本に呼ばれる」ように感じるときがある。背表紙がくっきりと浮き上がって見えるのだ。偶然の出会いで、何冊か本を買った。そのなかの一冊が『伊豆諸島巡見記録集』(緑地社, 1976)だ。これは、寛政8年(1796年)、伊豆諸島の代官だった三河口太忠らが行った、伊豆諸島巡見の記録をまとめたものだ。

タイトルのとおり、伊豆七島を巡る旅の記録で、淡々と日記が綴られている。三河口らの一行は、4月14日に江戸を出発。5月の初めごろから4か月近く八丈島に滞在し、島々を巡りながら、12月4日に浦賀に戻っている。三宅島に着いたのは9月の末ごろのようだ。


『伊豆諸島巡見記録集』より

朔日。空よくはれたり。五月七日に、柿崎を出しまゝにて、けふはじめて日本を見る。新島と利島との間より、伊豆国、青くまゆずみの如くに見ゆる。そのうへに、雲かとあやまたるゝばかりに、ちひさく富士山見ゆるが、そのけしき、筆にもおよばし。又、たぐふへき所もあらじ。そも、五月のはじめより、八丈島にありて、見わたす物は、小島のみ。よくはれわたりたる日、かすかに青島を見るよ りほかには、島々をだに見る事なく、世に心ほそく覚へしに、半年ばかりをへて、日本を見るうれしさ、はや、江戸に帰りたる心地して、みな人よろこびあふ。
しばらく八丈島で過ごしてから三宅島に降り立ったときの様子は、「はじめて日本を見る」と記されている。見わたすかぎりの大海原で、ずいぶん心細かったにちがいない。新島と利島のあいだから、富士山はどのように見えたのだろうか。
数回の漂流を経て、季節も春から秋、そして冬へと変わりゆくなかで、遠方に見える小さな富士山が、みんなの心を暖めた。舟での移動は厳しく、思い通りに行かずに、風や波の力に屈せざるをえなかった場面が何度も出てくる。


竹芝桟橋から三宅島まで、6時間半ほどの船旅だ。最初は、ずいぶん長いと思った。もちろん、いまでも長いな…と感じる。だが、不思議なもので、わずか数回の体験で、だんだんと、心も身体も、船旅に馴染んできたようだ。いうまでもなく、この巡見記の頃とはくらべものにならないほど、安全な旅だ。
船に乗ると、海の広さにあらためて気づく。そして、船に揺られていると、目の前にぼんやりと島の影が浮かぶ。しばらく眺めていても、飽きることがない。いろいろなことが、頭をめぐる。ぼくは、そのひとときが好きになった。

2011年8月23日火曜日

嵐のち快晴。


8月23日(火)

この日は、前日とうって変わっての快晴。
暑い日差しと、真っ青な空が印象的な日で、
パンの工房では扇風機からの風がないと倒れそうな日でした。

この日から、三宅島大学リサーチメンバーが三宅島入りしていた。
前回の富賀神社大祭のときよりは長めの三泊の滞在。
しかも今回は加藤研の学生メンバーも参加だったので、
久々に研究会メンバーと会えて嬉しかったです。
アルバイトを終えて、午後から加藤研チームと『ふるさと味覚館』で合流。
加藤研チームは、開校してからの講義準備のため、
午前中にいくつか民宿めぐりをしていたようで、
それについての情報をざっくりと共有させてもらいました。
そのあとは、919日の開校式後に行われる溶岩ダンスの会場、『メガネ岩』を見学しに行きました。
溶岩を「ざくっ、ざくっ」と踏む音が響く。目の前には海。
きっと溶岩ダンスが行われる頃は夕暮れどきで、
ちょうど夕陽が目の前に見えるだろう。
それを背にするのか、目の前に見ながらなのか、
いずれにしても気持ちいいんだろうな〜と想像していました。

想像を膨らませたあとは、『あしたばん』印刷のために役場に寄り、
ついでに大判プリンターの確認をしました。
その後は、民宿めぐり再開!私もそれに同行させていただきました。
伺ったのは『新鼻荘』。
庭が広くて、大路池も近いから様々な種類の鳥も集まってくる民宿。
女将さん、すごく優しそうで、上品な方でした。
風の噂で「新鼻荘の女将さんの料理は美味しい」と聞いていたので、
いつか個人的にでもいいから泊まってみたい!
また、『あしたばん』も置いてもらえるとのこと!
『あしたばん』が島の人だけじゃなく、島外の人に読まれるためには民宿が一番いい設置場所だと思うし、素直に嬉しい。一歩前進!

この日は、これで民宿めぐりは終わりとのことだったので、
これまでのリサーチで行ったことのなかった
『七島展望台』に行ってみることにしました。
リサーチでは、意外と都道から一本上道とか下道とか行けていなかったのでよかった。(バスでの移動だったため)
七島展望台を目指していると、途中で村営牧場を発見!
6月のリサーチで行ったときは天気が悪く、
全体を見渡すことができていなかったので、偶然の発見に興奮。
(イマイチ、村営牧場までの道のりが分からなかったのです。)
一度来たことはあったけれど、快晴の日に見ると全然違う。
ずっと奥まで見渡せるぶん、本当に溶岩にのまれてしまったことを実感する。

村営牧場を後にして、七島展望台まで行くと、
溶岩がほんのり赤みを帯びていた。
展望台から見下ろす島は、黒と緑のコントラストが綺麗だった。
水平線にうっすらといくつか島が見えた。
御蔵島の近さには毎回驚かされる。
そして、後ろには雄山がそびえ立つ。
三宅島は、自然の美しさ、雄大さ、
それが持っている脅威をも実感させてくれる島だ
ということを改めて実感した。

その後、島めぐりをしながら、山下商店の山下さんに会いにいった。
こうやって、過去に取材した人とまた会えるっていうのは
ちょっと恥ずかしいけど、嬉しい。
大久保浜での出会いが、ここまで繋がるってすごい。

山下商店で学生チームとは別れ、三宅島大学Tシャツを受け取り、
その後、アカコッコ合唱団の中山さんとの打ち合わせに
お邪魔させていただきました。
そのとき、初めてEAT & ART TAROさんに出会いました。
「食」をテーマにアート!!
話を聞きたい衝動に駆られていました。
こうやって色んな人に会えて、すごく楽しいなあ。
中山さんとも初めて会いました。
むしろ、前日に急に電話してアポとってという急なお願いにも関わらず対応してくださって、ありがたかったです。
こうやって、どんどん人の輪が拡がっていること、すごくいいなあ。
まだまだ巻き込んでいける人はいっぱいいるのだ。
おつまみをつまみつつ、醤油の味見をしながら、そんなことを思っていました。
枝豆、絶品でした。

2011年8月18日木曜日

#19 木のマスコットに惹かれて

8/18(木)

こんばんは!
あしたばん編集部の上地です。

今日も元気にアルバイトを終えたあとは、
阿古側の配達に一緒に行かせていただきました。
色々な商店を巡るのは楽しいです。
配達が終わったあと、
伊ヶ谷に忘れたシュノーケルを取りに行き、
漁業組合直営の『いきいきお魚センター』に行き、
その後、観光協会へと『あしたばん』を設置させていただきました!!
前日渡したぶんが少しでも減っていると嬉しいですね。

お昼を食べ終わったら、
神着に住んでいる浅沼さんを突撃訪問しました。

浅沼さんは、木でマスコットを作製していらっしゃる方です。
そのマスコットをサンセットハウスで見かけたことがきっかけです。
それがもう、ものすごくかわいい!!
クジラ、イルカ、カメ...どれもかわいいです。


木なのにも関わらず、すごく柔らかそうに感じてしまうくらい、
一つひとつ、丁寧に作られています。
いきなりだったのにも関わらず、取材の快諾を得て一安心。
これは来号の『あしたばん』に掲載予定ですのでお楽しみに!!

取材を終えると、『あしたばん』設置に向かいました。
まず、『山下商店』。
ここは、『あしたばん』九号でも取材させていただいた
山下さんが営業している商店で、九号を届けに行きました。
そして、『あしたばん』も設置させていただきました!
▲写真がこれしかなかった...。

作ったのぼりも上出来です。
(文字は、築穴さんの姪っ子さんが書いてくれました!)

次に、『カノン』に行こうと思っていたら、今日はお休み。
ということで、また後日行こうと思います。

次は、『ホテル海楽』さん。
以前置かせてもらってから随分日にちも経っていたこともあって、
結構減っていました!なんか嬉しい。
ここでは最新版を補充させていただきました。

次は、『沖倉商店』さん!
めでたく、ミニのぼりもでき、設置させていただきました。
瓶が水平にならない...なんてこともありました...(凡ミス)。
沖山さん、ありがとうございました!
▲沖倉商店から見れた夕陽!絶景!

このように、『あしたばん』徐々に範囲を拡大中です!
まだ設置できていない商店がたくさんあるので、
今週中に置けるようにしたいなと思います。

(上地)

2011年8月13日土曜日

#14 迎え火

8/13(土)


三宅島のお盆が始まりました。
お盆は帰省してくる人も多く、懐かしのパンを食べたい!と
いう人が多いようで、パン屋はいつもより忙しい。
売れ筋は「あげあんぱん」!
特に阿古の人々に人気だとか。
機会があればぜひ食べてみてください〜!

怒濤の午前が終わると、昼からはみんなでお墓参り。
私は、初めてのことばかりで全てが新鮮でした。
お線香を、生前にお世話になった人や、親しかった人、
それぞれにあげるために墓地をぐるぐる。
それが終わると、家に帰宅し、今度は迎え火の準備。
竹で小さい門のような形を作って、そこに線香を順番にあげていく。



初めて見ました。
玄関には大きい提灯が飾られて、
ご先祖様に「ここですよ〜」という合図をしている。
迎え火が終わったあとは、夕飯の準備。
築穴さんは料理上手!
私は、島寿司を作るのを手伝いました。
ここで私が驚いたのは、島寿司は、ワサビではなくカラシで食べること!



シャリの上にはカラシ
初めて寿司を握って楽しかったし、格別に美味しかった。
三宅島では、食費がほとんどかからないと言ってもいいくらい、
お裾分けがある。
野菜、その日に採れた魚、おつまみ、などなど。
でもこれは、貰うだけで成立する関係ではなく、
日々の交流や、お裾分けをしていることで成り立っている。
そんな持ちつ持たれつの関係が心地いい。
今日の夕飯には、築穴さんの親戚や従兄弟が来ていて賑やかでした。

その後は、坪田盆踊り2日目へ!!
今日はアイコちゃんと一緒に行きました。



射的の獲得商品で遊ぶアイコちゃん
出店には、タコスやあしたばアイス、焼き鳥、射的、色々ありました。
三宅島の盆踊りの定番は、あじさい音頭。
これは三宅島の曲なのでしょうか
私も二日目ということあって、少し上達したような気がする。
驚きなのは、地元の人はほぼ踊れているということ。
こんなにみんな知っているものなのか
やぐらの頂上で叩く太鼓もすごくかっこいい。
太鼓に関しては、普段から定期的に練習をしているそうなので、
いつか見学に行ってみたいと思います。


(上地)

2011年8月12日金曜日

#13 久々の工作。

遅れましたがブログアップしていきます!

8/12(金)

この日も無事にアルバイトを終え、お昼ご飯!
金曜日は『彦七』の日です。お蕎麦屋さんです。
ご飯を食べたあとは作業!!
なんの作業かと言うと、『あしたばん』を置いてもらうときの
セットを作成していました。
今日は、ミニのぼりを作っていました。
カズさん指導のもと、最初の見本を作ってもらって、ここからが本番。

1.竹の枝を近くで適当に拾ってきます。
 
2.ある程度太さがある竹と細い竹をそれぞれ切ります。
  (ボコボコがひどいようだったら適宜削る!)
3.太さがある方の竹に穴を空けます。
4.その穴に、細い竹を入れます。

これを15本くらい作成。
ボンドで接着させて、乾かしていると
ミキさんがスイカを持ってきてくれました!
初めて塩で食べました。うまいっ!
大学生になって、こんなにスイカ食べている夏はないなあ。

その後は、作業を一旦中断して、あしたばん配布へ!
まず『ふれあいの湯』へ。
以前よりも減っていたので、補充。
ロックの隣に置かれてます!


次に向かったのは、伊ヶ谷港のサンセットハウス。
以前置かせてもらったので、八号の補充へ。
行ったときには既に飲んでいるおじさま方がいて、
その人たちにも『あしたばん』を配布。
すると、「飲んでくか?」というお言葉をもらい、
(運転でアルコールはNGなので)かき氷をおごってもらいました。
やはり「三宅島大学」という言葉は浸透しているようで、
このおじさま方も知っていました。
阿古の人たちで、お盆のために帰省してきているそうです。
1時間半ほどして、私は頼まれていたオツカイがあったので、離脱!
またサンセットハウスには顔出そーっと。

夜は、坪田地区の盆踊りへと行き、
地域の人に混じって盆踊りしました。
新三宅島音頭かな?
「心の洗濯、しにおいで〜♪」という歌詞がかわいかった。笑
あしたばん第九号に記事を書いているので、
そちらをご覧下さい!!!


明日はお盆。帰省客も増えて、パン屋は忙しくなってくるぞー!
そんな一日でした。

#12 3回目の見送り

8/11(木)

あしたばん編集部の上地です!
今日は、お父さんが来て、アイコちゃんはお休み。
アイコちゃんは、前日に海に行っていたらしく、
かなり体力を使って疲れたんだね、きっと。
手伝いに来ると、お決まりの仕事をやってくれていたぶん、
今日はそれがなくて、ちょっと寂しさを感じたアルバイトでした。

アルバイトを終えたあと、
村上くんが帰る日だったので見送りに行きました。
今日も三池港です。最近、三池港が多いね。
三池港は、高濃度地区内ということもあって、
近辺には待合室があるくらいです。
かつては、お土産品店や飲み屋で盛り上がっていた通りだったそうですが
早めに着き、三池港を視察!
なんか外国チック!
私が着いたのは、出発時刻の一時間前くらい。
待合室には、既にたくさんの人がいました。
乗船券を買い求める人(出発時刻の30分前までに受付)
お昼ご飯を食べる人、
おしゃべりをしている人、
寝ている人、
ケータイをいじっている人、など。
外にも多くの人がいて、それは主に喫煙のために出ている人が多くて、
あとは海をぼんやり眺めている人が多かったです。
飛行機と違って、手荷物検査がないぶん楽そう。
でもやっぱりみんな早めに着いている。
このような場をどう活かせるか。何回か港に行って考えてみようと思います。

そして村上くんと合流!
「三宅島は、基本的なことを改めて学ぶことができる」
これには深く同感しました。
「人」とのつながり、つながり方を改めて考えさせられます。
そして村上くんは、派手なリュックに甚平姿で船に乗り込んで行きました。
三宅島にはいつでも村上くんがいる感じがしていたぶん、
やはり少し寂しいような。
目の前にある船が、数時間後には竹芝に着いているのが
なんだか不思議な感覚としてあります。
遠いようで、近い。
三宅島に流れている独特の時間の感覚がそうさせるのか、
近いんだけど、いまの私にとっては遠く感じました。
三宅島に来て、この見送りで3回目となりました。
23日に先生方が来て、帰るときに、たぶん4回目の見送りをする。
一ヶ月で見送りマスターになりそうです。笑

見送ったあとは、家に戻って
『あしたばん』を設置するためにどうしたらいいか考えていました。
たぶん縦型で設置するかと思います。
(海楽は大丈夫だったのですが、
今までの置き方だとスペースを取ってしまうのです。)
試作品とか出来次第、アップします〜

2011年8月10日水曜日

#10 つなぐことで完成する祭り。


8/09(火)

あしたばん編集部の上地です!
この日までの日記をアップできていないのですが、
随時更新していきたいと思いますので、少々お待ちください...。
とりあえずは、今日あったことをブログで書きたいと思います。

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今日は、坪田地区から富賀神社へと神輿が奉納される日でした。
築穴製菓さんは坪田地区にあるので今日はお休み。
でもカズさんは、明日の仕込みとかあって休みだけど大変そうだった。お疲れさまです。
お休みだったこともあって、
930から始まる出発式のほうに参加することができました。
出発式では、役員の挨拶や諸注意など、
これから神輿を担いで坪田地区を練り歩くための儀式が行われていました。
午後から参加する人も多いようで、
前日にいた人よりはちょっと少なくなっていた印象を受けました。
そして1000に二宮神社を出発!
この日は小学生神輿、幼稚園神輿もあったようです。(見逃した)

神輿が通る道脇には、商店や飲食店からの差し入れがちらほら。
ハート会の前では、キュウリと、
ミッキージュース(こっちでいう「チューペット?」)を配っていました。












炎天下だったので、すごく美味しかった。

いったん、製菓さんに帰って色々と作業。
その後、神輿が築穴製菓前を通るということで、
カズさんとギンギンに冷えた氷水を用意して、脇でスタンバイ。
工房前で神輿を揉んでくれました!
担ぎ手や暑さでまいっている人たちに、
冷水を撒いたり、頭からかけたり、コップで飲ませたりしていました。









そこから神輿は、農協倉庫→旧漁協→旧坪田中→二宮神社と練り歩き、
お昼休憩が入ります。
私は、村上くんを拾って、先生方を見送りに三池港へ。
意外と早く着きすぎて、しばらく海をぼ〜っと見ていました。
三池港って、駐車場が桟橋に近いぶん好き。
いざ、お見送り。
予想以上にたくさんメンバーいたんですね!
初めて会う人がけっこういて驚きました。
次回、ゆっくり話せたらいいなあ。
村上くんが、隣にいたおじちゃんのカラーテープをもらって
船へと投げていたんですが届かず。









そのままさようなら〜と手をふって見送りました。
やっぱり見送り寂しいなあ。
その後、富賀神社に向かうため阿古地区へ。
途中で大路池を見るなど。
(前回来たときと反対側の桟橋に行ってみました。)

そして富賀神社で神輿組に合流。
坂で担ぐのは、後ろ棒だと負担がつらかった
第二の鳥居までは誰でも担いだり、揉んだりできるのですが、
最後の鳥居をくぐるのは選ばれた人だけ。
それ以外の人々は、後ろからその人たちを見守ります。
最後の鳥居をくぐると、
選ばれた人々だけで神輿を三回揉まなければなりません。
普段は、神輿を担ぐ人以外にも、横から支える人、
交代する人がいるのですが、その時はその人たちだけになります。
もちろん、神輿を崩したり、誰かが倒れたりしたらいけない。
このメンバーに選ばれるのは、とても光栄なことだそうです。
そして無事に奉納され、拍手がわきおこったとき、
私は、富賀神社出卸のことを思い出しました。
つなぐことで完成する一つの祭り。ただただ感動しました。











阿古から始まり、伊ヶ谷、伊豆、神着、そして坪田。
どの地区も、神輿に対しての熱意、敬意、意地は凄まじいもので、
すごくアツかった。
島をまんべんなく巡回した神輿は、
また二年後のこの祭りに向け、社に納められた。